2018年冬 金沢加賀の旅(4)-金沢観光 その3 つば甚
金沢の料亭「つば甚」に行きました。1年前に初めていただき、主人が感激!この宿の予算をここに投入、リピとあいなりました。(そのため、ヒツコク、少々写真が多いことをご了解くださいませ。前回のブログはこちら)
風格ある玄関をはいると、こちらが上がりの広間です。衝立の屏風も素晴らしいものです。お正月のしつらえが凛とします。さすが、加賀百万石の料亭でございます。。。
予約次点でずいぶん相談して、好みやアレンジなどをお願いしたことが功を奏しました!
まずは、こちらです。「月の間」に案内されました。
うわ~、HPで見ていた部屋で一番魅力的だったお部屋をアサインいただけたのです!伊藤博文、芥川龍之介、三島由紀夫などの文人問墨客を魅了したとされる、由緒ある客室です。当時は宿泊にも利用されていたこの料亭、今はお食事処としてのみ利用されています。
まず副室です。
独特の紅殻色の壁が独特の幽玄さを醸し出します。ここが本間でもよいほど、天井から書画、障子やふすまなどが素晴らしいです。
本間は15畳程度でしょうか。天井、掛け軸、欄間等など、こちらも品格を感じます。机が半円なのがユニークです。大広間並みの広さなので、二人用にこぢんまりとセッティングしてくださったのだと思います。
本間の奥に控えの間のようなスペースがあります。
一見無駄に見えるこのスペースもゆとりを感じさせます。
そして、窓側の方には洋間の応接間です。明治時代の来客用応接間という感じですね。
到着時こちらでお茶をいただきました。梅と昆布の湯です。
思わず、記念撮影をたくさん撮ってしまいました^^。
前座が長くなりました。
本間でコースがスタートです。
まずは、前菜、先付とお酒です。
蒸しアワビ、ズイキ、つくしに胡麻和えは美しい繊細な九谷の器に入ってきました。
先付のナマコ、蛸、海老の旨煮、いくらのすだち釜、カズノコなどなど、お正月らしい素材やしつらえが供されました。
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お椀は、蒸し鯛の白みそ仕立てです。薄い大根と透けて見えるゆずがおめでたい感じです。お味噌が京料理にも通じるやさしい味です。昆布出汁より少しカツオを感じるかもしれません。蓋の朱、開けて蓋裏の鳳凰、食べ終えて黒塗りの金模様・・・もうため息物ですね。
続いて向付です。
お刺身は品よく少しづつ。寒鰤、雲丹、カニなど。
新鮮でほどよく楽しめる量です。実は、主人はお刺身づくしのようなのが苦手で、少な目でアレンジしていただきました。
ゆで蟹です。
橋立のずわいを少しばかり。カニみそとともに、日本酒が進みます。
焼き物は、のど黒の塩焼きです。
海老芋に金沢人参など、金沢野菜と思われるものを添えています。
ほっくりとおいしい!三島文様のおさらに合いますね。
煮物は、治部煮です。
治部煮はリクエストのあった場合のみいれるそうです。金沢では飽きちゃう人もいるでしょうし、鴨をつかった煮物は個性的ですからね。治部煮用の漆器は古いもの。前回も同じものだったと思います。
〆のお食事は、かにと鮑の炊き込みご飯、という贅沢です。
赤だしのお味噌汁とお香の物とともに。香りと食感、出汁がしみていて、幸せなごはんでした。
食後の水菓子とそのあとの和菓子です。よしはしの花びら餅でした。加賀棒茶、抹茶とともに。
満足なお食事でした。器もお部屋も夢のような時間でしたよ。
最後に箸置きと手ぬぐいのお土産をいただきました。
お食事終了・・・食後に、片町あたりに繰り出しました。夜のオーセンティックなバーに少しだけお酒を。
はあ、堪能しました~。金沢の夜は更けました。
料亭のあと、ビジホに帰る私たち・・・(苦笑)
さて、次回は翌日の散策です。